すでに 基本的な Endgame 問題をボードを見ずに頭の中のイメージで解くことを始めている、という想定で話を進めさせていただきます。
基本的な Endgame 問題をボードを見ずに頭の中のイメージで解くこととは別に
できれば 1手、2手メイト問題をボードを見ずに頭の中のイメージで解くことを始めていきましょう。
毎日両方やるのは厳しいという場合は、1日交代で Endgame 問題と 1手、2手メイト問題を行なってください。
1手、2手メイト問題は駒の配置が多くなるため、局面をイメージする練習になるだけでなく
マテリアルの確認
候補手を考える前の安全確認
候補手に対する安全確認
の練習にもなるため是非行なっていただきたいです。
目で見れば簡単な 1手、2手メイト問題であっても、駒の配置を覚え、頭の中のイメージで解くとなるとそう簡単ではなくなります。
問題を解くのにそれほど時間はかからないでしょうが、駒の配置を覚えるのに時間がかかるため、1日1問でも十分です。
使用する問題集は
SIMPLE CHECKMATES 著者 A. J. GILLAM ( 洋書 )
1手メイト116問
2手メイト317問
の本がオススメです。amazon.co.jp などでお求めください。
和書であれば
チェスの第1歩 Part2 ( 階段式 ・ 1手 - 3手チェックメイト問題集 )
アンパサンチェス研究会 編集
が良いでしょう。
1手メイト問題を、目を開けたまま頭の中のイメージで行うときの方法です ( ご参考まで )。
① 駒の配置を 4 x 4 マスエリアごとに覚える( イメージできるようにする )。
駒の配置を覚えようとする時、1手メイトの解答が分かってしまうことがありますが、分かってしまっても頭の中のイメージで解くことを行なってください。また練習のため、なるべく解答が分からないように図全体を見ないで 4 x 4 マスエリアごとに見ると良いでしょう。
② 駒の配置を全体的なイメージにつなげる
4 x 4 マスエリアごとに駒の配置をイメージできるようになったら下図のように、4 x 4 マスで区切られた 8 x 8 マスの中で駒が配置された 4 x 4 マスエリアを順々にイメージしていくと全体的な駒配置のイメージにつながります。
4 x 4 マスエリアだけをイメージするのではなく、8 x 8 マスの中で 4 x 4 マスエリアをイメージするのがポイントです!
③ マテリアルの比較
慣れてきたらメイト問題に限ってはマテリアルの比較を省略しても構いません。
④ メイトの手を探す前に安全確認しましょう。
⑤ 相手キングの位置を再確認。相手キングの回りにこちらの駒の利きがどう及んでいるか確認。
⑥ メイトできる手を探す。
⑦ メイトの候補手を思いついたら、本当にメイトできるか安全確認する。
相手駒の守りやブロックされている利きなどを見落とすことがあります。
⑧ 解答確認
⑨ 問題を解く中で気づいたことや、ミスについて記録する。
何やら面倒そうに思えるかも知れませんが地道な努力が大切です。
私もまだ SIMPLE CHECKMATES を行なっている途中です。
下記は私が気づいたことやミスなどです。
駒の配置を間違えている
1つの駒の配置を忘れている
駒の利きを間違えている
守りの利き見落とした
1つのメイトパターンを見つけると、他のメイトパターンを考えない
正解だが気づいていなかったことがある
1手、2手メイト問題が終わったら
1001 Brilliant Ways to Checkmate 著者 Fred Reinfeld ( 洋書 )
などの問題集にいずれ進んだ方が良いですが、その前に後述する 基本的な
Tactics 問題を解くことを始めた方が良いでしょう。
1手、2手メイト問題を解けるようになることは 「 脳内チェス トレーニング方法 」 において1つの目標であり、重要なトレーニング項目です。
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