トレーニングの目的
チェスの実力を向上させること。
トレーニングにより得られる効果
Visualization の向上( 頭の中で局面や駒の動きをイメージできる )。
読み能力向上( 読みが速くなる 、正確になる、長い手順を読めるようになる等 )。
※効果が得られることを保証するものではありません。また、上級者の方ですでに高い Visualization 能力をお持ちの方はこのトレーニングを行なっても得られるものはないかも知れません。
「ボードを実際に見た方が正確に読むことができるのでは?」
確かにボードを見た方が位置の確認は正確になります、しかし正確に読むためには、頭の中で駒を動かし、数手先の局面をイメージする Visualization ( ヴィジュアリゼイシュン、ヴィジュアライゼイシュン )も必要です。
Visualization はボードを見ないで頭の中でイメージトレーニングを行うことにより急速に高まります( 適切な方法により )。頭の中でボードをイメージすることができ、局面をイメージすることができ、駒を動かせるようになれば読み能力が向上します。
トレーニングの目標
「ボードを見なくても頭の中でゲームができる。」ことを大きな目標としています。
「ボードを見なくても頭の中でゲームができる。」ようになるためには何が必要でしょうか?
頭の中でボードと駒をイメージできる
駒の配置をイメージできる
駒の動きをイメージできる
駒の利きが分かる
駒が動いた後の影響が分かる
これらはボードを見れば容易なことですが、ボードを見ないで頭の中でゲームができるためには、まずそれらができてこそ、そこから局面を考えていけます。
まずは「ボードイメージ編」でボードのイメージを高めるためのイメージの仕方を覚え、「駒の利きイメージ編」で駒の利きと動きをイメージできるようにします。 そして「脳内チェス編」において、駒の配置をイメージできるようにし、駒が動いた後の影響が分かるようにします。また、無料チェスソフトの Arena 3.0 を使い、ボードを見ないでコンピューターと対戦することで経験を積んでいきます。
ボードを見なくてもゲームができるようになることが大きな目標ですが、その前に達成していきたい目標があります。
ボードを見ないで頭の中で
基本的な Endgame 問題を解けるようになる
1手・2手メイトの問題を解けるようになる
簡単な Tactics 問題を解けるようになる
これらはボードと駒を見ることができれば容易に問題を解けますが、ボードを見ないで頭の中のイメージで解くとなると難しくなります。それらができないということはボードを見ないでゲームをするのは難しいので、それらをできるようすることが先決となります。
※基本的な Endgame 問題、1手・2手メイト問題、簡単な Tactics 問題、いずれにおいてもまず目で見て解けるようにした方が良いです。
どの段階でそれらの問題を解けるようにしていくかは適切な段階になったときに示しています。
脳内チェス トレーニング方法のトレーニング期間について
ボードを見ないで 「 Endgame 問題を解く、メイト問題を解く、Tactics 問題を解く、コンピューターと対戦する。 」 などは継続的に行なっていく必要がありますが、それらとは別のトレーニング日数だけで 3ヶ月ほどかかります。人によってもっと早い日数でできる方や、もっと時間をかけて行われる方もいるでしょう。
※ 「 脳内チェス トレーニング方法 」 を全て行なっていくためには、下記 ①~③ を満たしていることが必要となりますのでご了承ください。
① PANDOLFINI'S ENDGAME COURSE( 洋書 )を読み終わっている。または、終盤の基礎知識( 和書 ) などの基本的エンドゲームの本を読み終わっている方。
② 1手、2手のメイト問題集を1冊は読んでいる( Simple Checkmates など )。または 1手、2手のメイト問題は簡単に解ける方。
③ Tactics を解説した本を1冊は読んでいる( チェスの第1歩、第2歩 など )。または、簡単な Tactics 問題を解ける方。
コメント
ネット上に落ちてるトレーニングとしてはchess video のchess visualization trainingがよさそうですね。ナイトの問題や、白黒マスの確認、ミニゲームなど。
チェスの実力向上にすぐ役立つというものではありませんが、チェスをする方にとっては面白い内容だと思います^^
chess video の chess visualization training は以前やったことがあります。白と黒のマスを当てるのは 2 x 2 マスを1単位として白黒マスの位置関係をイメージすれば難しくはないですが、ナイトの移動先の位置を当てていくのは、ある程度チェスボードのイメージが持てることと、ナイトの利きや動きをイメージできないと難しいことでしょう。