ここまでトレーニングを行なってきた方なら頭の中でボードをイメージすることができ、駒の位置をハッキリつかめると思います。
ここでは頭の中でボードを回転させ、局面をイメージできるようにします。日ごろのゲームでゲーム中に相手側の視点で局面を見るということはほとんどないでしょうが、頭の中のボードなら相手側の視点だけでなく、ボードを横から見ることもイメージできます。
白番ならイメージできるけど、黒番ではイメージできないということはないでしょう。白番であっても頭の中でボードを回転させて黒番の視点で局面をイメージすることが可能です。
ボードを回転させて局面を見ることはそう多くはないでしょうが、ボードの視点を変えることで駒の利きなどがイメージしやすくなったりもしますので、ボードの視点を変えられるようにしましょう。
1-1
上図の 2 x 3 マスを目を閉じて頭の中でイメージしてください。
次にその 2 x 3 マスを頭の中で時計回りに90度回転させて横向きでイメージしてください。
回転させる感覚で行うことが良いですが、回転させる感覚が難しいようでしたら、単に横向きの 2 x 3 マスをイメージすることでも構いません。
続いて、横向きの 2 x 3 マスを再度 時計回りに90度回転させて最初と同じように
縦向きの 2 x 3 マスを頭の中でイメージしてください。
再び 時計回りに90度回転させて、横向きの 2 x 3 マスをイメージしてください。
最後にもう1回 時計回りに90度回転させて 縦向きの 2 x 3 マスをイメージしてください。
これで360度1回転したことになります。
回転させる感覚がつかめたでしょうか? 逆回転でも行なってください。
2-1
今度は 4 x 4 マスに配置された駒のイメージを回転させます。
まずは下図の 4 x 4 マスに配置された駒を頭の中でイメージできるようにしてください。
駒の形はハッキリイメージできなくても構いませんので、どこにどの駒があるということはしっかり覚えてください。
初期配置の駒ですから覚えやすいと思います。
駒の位置をしっかりイメージしましょう。
さらに時計回りに90度回転させてイメージしてください。下図のようになります。
さらに時計回りに90度回転させてイメージしてください。下図のようになります。
さらに時計回りに90度回転させてイメージしてください。始めの状態に戻ります。
どうでしょうか? 駒の位置をしっかりつかみながらイメージすることができたでしょうか。
逆回転も行なってください。
2-2
駒を少し動かした状態の 4 x 4 マスを回転させてみましょう。
初期配置からポーンを d4 へ進め、ナイトを c3 に展開させた局面です。
まず上図の局面を頭の中でイメージできるようにしてください。
イメージできるようになったら時計回りに90度回転させて頭の中でイメージしてください。
下図のようになります。
さらに時計回りに90度回転させてイメージしてください。下図のようになります。
さらに時計回りに90度回転させてイメージしてください。下図のようになります。
さらに時計回りに90度回転させてイメージしてください。最初の局面に戻ります。
逆回転も行なってください。
初日はここまでです。
3-1
2日目です。
今度は 8 x 8 マスのボードを回転させていきます。8 x 8 マスのボードをイメージして回転させますが、駒の配置については 各 4 x 4 マスエリアごとにイメージしていくため、2-2 で行ったように 4 x 4 マスに配置された駒を頭の中で回転させることができれば 8 x 8 マスのボードを回転させて駒の配置もイメージできます。
それでは早速やってみましょう。
まず下記の局面を頭の中でイメージできるようにしてください。駒の配置は 4 x 4 マスエリアごとにイメージできれば OK です。
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 の局面
イメージできるようになったら 時計回りに90度回転させて頭の中でイメージしてください。
ゆっくりでいいですから、4 x 4 マスエリアごとに駒の配置をイメージしてください。
下図のようになります。
さらに時計回りに90度回転させてイメージしてください。黒側からの視点になります。
下図のようになります( 見やすいように駒の向きを変えてます )。
さらに時計回りに90度回転させてイメージしてください。下図のようになります。
さらに時計回りに90度回転させてイメージしてください。最初の局面に戻ります。
ボードが横向きになった状態で見ることに慣れてないため、イメージしづらいかもしれませんが、Visualization を高めることにつながりますのでボードが横向きになった状態でもイメージできるようにしましょう。
逆回転も行なってください。
8 x 8 マスのボードを回転させて局面をイメージできた方はどんな局面でもボードを回転させてイメージできると思います。あとは駒の配置をしっかりイメージできるかどうかです。
1手、2手メイト問題の局面をときどき視点を変えてイメージすると良いでしょう。白側の視点、黒側の視点の2つが基本となりますが、Visualization を高めることにつながるので時にはボードを横向きにした視点でイメージしてみましょう。
基本的な Endgame 問題を白 ・ 黒先手両方行ったら、頭の中でボードを反転させてもう1度解くことも良いでしょう。
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