経過報告 ( 2013.6.30 )


ナイトの利きが斜めにつながっているのをイメージするのに、さらに良い方法を思いついたため 「ナイトの斜め方向利きイメージ」 の記事をサイドバーから削除し、代わりに 「斜めにつながるナイトの利き」 と 「ナイトの利きパターン化」 の記事を掲載しました。

これにともない、駒の利きが 「ボードを見ればすぐ分かる」 感覚から、「ボードを見なくてもすぐ分かる」 感覚へ移行させていくことを思いつきました。


別の話になります。仮に、ボードを見なくてもボードを実際に見ているのと同じ状況をイメージできるようになったとしましょう。

そのような域に達しているとき、ボードを実際に見ているのと同じなら、ボードを見なくてもゲームが出来るぐらいで他に何かメリットはあるでしょうか?

何故このようなことを考えるかというと、私が脳内チェスのトレーニングを続ける理由は、ボードを見なくてもチェスができるようになることもありますが、1番の理由はボードを見なくてもチェスができるようになることがチェスの実力向上にどのように役立つか知りたいからです。

現時点で思っていることは

頭の中で先の局面をイメージでき、その局面を考えられるようになること。今の局面から1手動かしてみるだけで気づくことが違ってくるということがあります。

実際のゲームでは通信チェスでもない限り、駒を動かして先の局面を見ることはできません。駒を動かせないので頭の中で駒を動かして考えるのですが、実際に置かれている駒が頭の中でイメージすることの妨げとなることがよくあります。

ボードを見ずに頭の中で考えた方が混乱を避けられることもあります。頭の中のイメージが不完全であれば見落としが出てくるでしょうが。

スポーツなどで反復練習を繰り返し、達人と呼ばれるような域になると常人では真似できない動きができたり、反射速度がもの凄くなります。チェスでもマスター達の早指しゲームを見ると、もの凄いスピードで駒を動かしているゲームがあります。あのような思考速度に達するには頭の中でボードと駒がもはや自分の体の一部となっている感があります。

誰もがそのような思考速度に達せられるわけではありませんが、理想としてあのような思考速度に達するには、その局面をすぐに理解できる、ボードと駒が頭の中にあって自由自在に操れるのではないでしょうか?

パターン認識力が非常に高いということだけではないでしょう。

理想形があれば、その理想へ達するために何をすれば良いか考えるようになり、理想へ近づいていけるでしょう。この脳内チェストレーニングでどこまで行けるか分かりませんが、頭の中でボードと駒を自由自在に操れるようになったとき、そのことが実力向上にどのように役立つか発表できたらと思います( 必ずそうなれる訳ではありません )。

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